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<超初心者が絵本を描いて、出版するまでの道>その3

  • tamaruart
  • Sep 26
  • 3 min read

Updated: Sep 29

とうとう発表があり、なんと『優秀賞』をいただいしまう。


すごい!


部屋で駆け回る私。


しかし、ちょっと落ち着けという私がいる。



「これってもしかして、出版とかになっちゃうのかな?」



そうなったら…どうしよう。


こまるかも。





めちゃくちゃ急いで描いた絵本だ。


紙にこのまま印刷されたら、手抜きがバレてしまう。


評価していただいたことはたいへん嬉しいけれど…。



なにせ大晦日の大掃除も、クリスマスの行事の中で、わぁーーーと仕上げた作品だ。


おばけちゃん白地に黒枠だから、簡単でしょ?と思うかもしれません。


そんなにこだわることないでしょっという方もいるかもしれません。


そうです。おばけちゃんは、描きやすい。


だから、最初の絵本の題材として選びました。




でもでも やっぱりこだわりたい!






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上図;コンクール入賞時の「おばけちゃんだってこわいんです」を印刷して、両面テープで本に仕上げたもの。




はっきりいえば、下書きもサムネもなにもないのに書き上げたけど…。



真っ白なキャンバス(デジタルだけど)に思いつくままに描いちゃった32ページ。


最初に1ページを描いた時、正直最後のページが考えていなかった。


今思えばなんと無謀なことをしていたんでしょうか。


さらにここで私の不安を的中させる連絡がのちにくる。




「編集部会議で、絵本書籍化決まりました」




「へっ?」



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上図;コンクール入賞時の「おばけちゃんだってこわいんです」



普通だったら、喜んでいるかもしれない。



いやいやちょっとまずいです。



おばけちゃんの絵本は解像度(dpi)が印刷にはちょっと適していないかもしれない。


なにせ後先考えないで始めちゃった作品だったので。


(注;dpi(dots per inch):印刷物などで使われる単位で、「1インチあたりに打てるドット(点)の数」を示します。)






しかし、わたしは海外に住んでいるため、私の家族もかなり心配している。

もしかして、お金とか取られちゃう詐欺なんじゃないの??とか聞いてくる。



いやいやアルファポリスは上場しているすごい会社なんだって。



でも、一抹の不安がよぎる。



絵本の出版ってお金かかるよね。

こんなへなちょこな人にお金をかけるっておかしいかもと疑惑をもちはじめる私。



確かに。

お金を取られたら、私としてはやるせない。

もちろん自費出版で素敵な絵本を出している絵本作家さんはたくさんいる。

あの世界的名作の「ピーターラビット」シリーズは、最初は自費出版だ。




でもうちにはそんな自費出版をしている余裕はなかった。



わたしは一本のメールを入れ、編集部へ訪問をする。



「あのー、失礼な質問だとは思いますが、出版に際して、私がお金を出すことはあるのでしょうか?」



やさしい感じの担当さんが答えてくれる。

「そんなことは一切ありません。ただ出版にむけて、もう一度全部書き直してもらいます」


(書き直し???)



そっか書き直せるんだ!

大変だけど、あのまま印刷されちゃったら大変困っていたから、よかったかもしれない。



あの時私は安易に考えていた。

それはただの書き直しじゃなかった。


しかし、これから本当の絵本制作の大変さを知っていくのであった。
















 
 
 

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画:しばなお (c)  Shibanao

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